筋トレで役立つ筋肉の起始と停止【上肢帯、上腕の筋肉】

筋肉の起始と停止

鍛えようとしている目的の筋肉はどこなのか、どんな動きをしているのか

筋肉の位置と作用(働き)を理解しておくといいでしょう。

【上肢帯、上腕の筋肉】起始と停止

それでは、上肢帯の筋肉から、

僧帽筋(そうぼうきん)

起始
①下行部:後頭骨の上項線(じょうこうせん)、外後頭隆起(がいこうとうりゅうき)、項靭帯(こうじんたい)、第7頸椎~12胸椎の棘突起
②横行部:第1~4胸椎の棘突起
③上項部:第5~12胸椎の棘突起

停止
・鎖骨の外側1/3
・肩峰(けんぽう)
・肩甲棘(けんこうきょく)

作用
・下項部:肩甲骨と鎖骨外側を上方へ引き上げる(肩をすくめる)
・横行部:肩甲骨を内側に引く
・上項部:肩甲骨を内側下方へ引く

僧帽筋全体では、胸郭に対し肩甲骨を安定させる

筋トレではシュラッグなどで使われます。

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

起始
・胸骨頭(きょうこつとう):胸骨柄(きょうこつ柄)
・鎖骨頭(さこつとう):鎖骨内側1/3

停止
乳様突起および上項線

作用
・片側の収縮:頭を同側に傾ける、頭を反対側に回転させる
・両側の収縮:頭を伸展させる、頭が固定されている場合、呼吸(吸息)を助ける

肩甲挙筋(けんこうきょきん)

起始:第1~第4頸椎の棘突起

停止:肩甲骨の上角

作用:肩甲骨を内側上方へ引き上げる

小菱形筋(しょうりょうけいきん)

起始:第6、7頸椎の棘突起

停止:肩甲骨の内側縁(上方)

作用:肩甲骨を内側上方へ引く

大菱形筋(だいりょうけいきん)

起始:第1~4胸椎の棘突起

停止:肩甲骨の内側縁(小菱形筋の下部)

作用:肩甲骨を内側上方へ引く

前鋸筋(ぜんきょきん)

起始:第1~9肋骨

停止:肩甲骨内側縁

作用:肩甲骨を前外方へひく

小胸筋(しょうきょうきん)

起始:第3~5肋骨

停止:肩甲骨の烏口突起

作用:肩甲骨を前下方に引き、関節窩を下方にむける。肩甲骨を固定すると呼吸(吸息)の補助をする

胸鎖乳突筋や肩甲挙筋、大・小菱形筋、小胸筋などは、筋トレのフォームにおいても肩甲骨をいい位置に保つために重要な筋肉です。

鎖骨下筋(さこつかきん)

起始:第1肋骨

停止:鎖骨下部(外側1/3)

作用:鎖骨を前下方に引く、胸鎖関節で鎖骨を安定させる

続いて肩のインナーマッスル

回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)

回旋筋腱板は、肩のインナーマッスルやローテーターカフなどとも呼ばれ、肩の安定性を保つためには、回旋筋腱板の働きが欠かせませんので、筋トレで肩にお悩みがある場合は覚えておくといいですよ。

・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋

棘上筋(きょくじょうきん)

起始:肩甲骨の棘上窩(きょくじょうか)

停止:上腕骨大結節

作用:上腕の外転

棘下筋(きょくかきん)

起始:肩甲骨の棘下窩(きょくかか)

停止:上腕骨の大結節

作用:上腕の外旋

小円筋(しょうえんきん)

起始:肩甲骨の外側縁

停止:上腕骨の大結節

作用:上腕の外旋

肩甲下筋(けんこうかきん)

起始:肩甲骨の肩甲下窩

停止:上腕骨の小結節

作用:上腕の内旋

三角筋(さんかくきん)

起始
①鎖骨部:鎖骨の外側1/3
②肩峰部:肩峰
③肩甲棘部:肩甲棘

停止:上腕骨の三角筋粗面

作用
①鎖骨部:上腕の前方挙上、内旋、内転
②肩峰部:上腕の外転
③肩甲棘部:上腕の後方挙上、外旋、内転

60~90度の外転位では、鎖骨部と肩甲棘部は外転を補助する

三角筋は前部・中部・後部線維を合計すると、大胸筋や広背筋よりも大きな筋量になります。

三角筋は意外と大きな筋肉なのです。このため、筋トレにおいても前部・中部・後部と分けてトレーニングする場合があります。

広背筋(こうはいきん)

起始
・椎骨部:第7~12胸椎の棘突起、胸腰筋膜
・腸骨部:腸骨稜の後ろ1/3
・肋骨部:第9~12肋骨
・肩甲骨部:肩甲骨の下角

停止:上腕骨の小結節陵前面

作用:上腕の内旋、内転、上腕の後方挙上、呼吸補助(吸息)

大円筋(だいえんきん)

起始:肩甲骨の下角

停止:上腕骨の小結節陵

作用:上腕の内旋、内転、後方挙上

大胸筋(だいきょうきん)

起始
①鎖骨部:鎖骨の内側半分
②胸肋部:胸骨、第2~6肋軟骨
③腹部:腹直筋鞘の前葉

停止:上腕骨の大結節稜前面

作用

・筋全体では上腕の内転と内旋
・鎖骨部と胸肋部が働くと上腕の前方挙上

呼吸の補助(吸息)

烏口腕筋(うこうわんきん)

起始:肩甲骨の烏口突起

停止:上腕骨中部の前内側面

作用:上腕の前方挙上、内旋、内転

次に、

【上腕の筋肉】起始と停止、作用

上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)

起始
①長頭(ちょうとう):肩甲骨の関節上結節
②短頭(たんとう):肩甲骨の烏口突起

停止:橈骨粗面、上腕二頭筋腱膜

作用:肘関節の屈曲、回外(前腕を外側に回す)、肩関節の屈曲、外転、内旋

上腕筋(じょうわんきん)

起始:上腕骨の前面下半分、上腕筋間中隔

停止:尺骨粗面

作用:肘関節の屈曲

上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)

起始
①長頭:肩甲骨の関節窩結節
②内側頭:上腕骨後面、内側上腕筋間中隔
③外側頭:上腕骨後面、外側上腕筋間中隔

停止:尺骨の肘頭

作用:肘関節の伸展、肩関節の後方挙上と内転

肘筋(ちゅうきん)

起始:上腕骨の外側上顆

停止:尺骨の肘頭

作用:肘関節の伸展、関節包の緊張

挿入図参照:teamLabBody,VisibleBody

骨格筋の起始と停止について、合わせてこちらの記事もどうぞ。

【筋肉の起始と停止って何?】筋トレに必要な基礎知識、その理由は?

今回は、上肢帯から上腕の筋肉、起始と停止についての紹介でした。

参考までに。筋肉の起始と停止についてこちらの記事にもまとめていますのでどうぞ

・筋トレで役立つ筋肉の起始と停止【前腕の筋肉】

・【筋肉の起始と停止って何?】筋トレに必要な基礎知識、その理由は?

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