筋トレをスポーツ競技に活かすにはSAID(特異性)の原則に従う

スポーツや格闘技のために筋トレをやっているけど、肝心の競技動作に活かせないのはなぜだろう?

こんなお悩みを解決します。

 

本記事の内容

・SAID(特異性)の原則とは

・SAID(特異性)の原則の必要性

・SAID(特異性)の原則に従い競技動作に結びつける

 

それでは解説していきます。

筋トレをスポーツ競技に活かすにはSAID(特異性)の原則に従う

現代において、スポーツ競技や格闘技などに筋トレは必須と言って良いほど重要視されてきています。しかし、筋トレをして力がついた選手が強いとは限りません。

その理由は、筋トレでついた筋肉を競技に活かすことができていないからです。

例えば、100メートル競技は大殿筋、ハムストリング、下腿三頭筋などの筋力や瞬発力が高いことが要求されます。スクワットでこれらの筋肉を鍛えることができますが、スクワットで筋肥大、筋力強化をしたとしても100メートル走のタイムを早くすることは見込めません。

そこで必要になるのが特異性(SAID)の原則です。

トレーニングの原理・原則にも特異性の原理があるように、筋トレをスポーツ競技に活かすためにもSAID(特異性)の原則に従う必要があります。

 

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SAID(特異性)の原則とは

S:Specific(得意的な)

A:Adaptation(適応に)

I:Imposed(課された)

D:Demand(要求)

この4つの頭文字、SAIDで特異性の原則となります。

つまり、「身体は課された要求に対して得意的に適応する」という原則です。

先ほどの100メートル走がいい例ですね。

 

SAID(特異性)を活かすにはトレーニングを段階的に行う必要がある

ここで大事なことは、ベースの筋力がなければ特異性もなにもあったもんじゃありません。

SAID(特異性)の原則はしっかりした地盤づくりがあった上で有効に働くというものです。

100メートル走を早くするためにスクワットをしてハムストリングや大殿筋の筋力強化が地盤づくりとなり、ここがベースとなるコンディショニングになります。

短距離走では、フルスクワットのような膝を深く曲げる動作はありませんので、筋力がついてきて基礎筋力がアップしてきたら、それを走る動きに変換していく作業が必要になります。

 

例えば、いままでフルスクワットでやっていた。ここがベース部分です

そして、ハーフからクウォータースクワットに切り替えて、重量を少し軽くして挙上の際にスピードとパワー発揮を意識して行う、クリーン種目をプラスする、上肢や体感のトレーニングも加える、プライオメトリックトレーニングを取り入れるなどして、徐々に走る動作へと変換していき、最終的に短距離走へと結びつけていく必要があるということです。

ここが、ベースとスキルを繋いでいく作業になります。(スペシフィック)

そして最終的にスキル練習である、100メートル走で効果が発揮できるようにしていきます。

 

ベースとスキルを繋ぐ作業をしないと、ただの筋トレで終わってしまい、競技動作へ身を結ばないので、スポーツ競技のための筋トレをしている場合は、ここをしっかり理解した上でやる必要があります。

 

 

まとめると

ベースづくり(筋力アップ)⇨スペシフィック(競技動作に近づけるトレーニング)⇨スキル(実際の競技動作)

この段階をしっかり理解した上で、筋トレに励む必要があります。

 

今回はここまで。

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